塾長日記

2016/10/25 悔し涙は成長の証しです!

10月16日のブログ記事です。(こちら

理科が全く無理だと言ってた中2生。ウチムラにマンツーマン(に近い状態)で担当させましたという話です。

 

そのテストが昨日却ってきました。理科!平均点以上でした。よかったよかった。

数学も英語も平均点以上!いい感じ!!

おーよかったやん!よく頑張ったな~

ちょっと本人は???という感じでした。

 

実は先日、その生徒のお母さまから

ウチムラにしっかり教えて頂いたおかげで娘の勉強に対するモチベーションがとてもあがりました!ありがとうございます!

という有難いメールを頂きました。モチベーションが!というのが最大の褒め言葉です。

 

授業後ウチムラにその生徒たちの成績が上がっていた事、そのようなメールを頂いた事を伝えてあげるととてもうれしそうでした。

どうすればもっともっと生徒にわかってもらえるか?そんな終わりのない熱い話を2人でしていると

その生徒とお母さまが訪れてくれました。22時。

理科の問題と答案を持っていました。

 

生徒はなんかモジモジしているし、一緒に来てくれたお母さんには先に帰れ!というし(笑)

生徒は涙ぐんでいるし・・・

最初、意味がよくわからなかったのですが・・・

聞くと

 

理科!一生懸命教えてくれたウチムラにいい点とって恩返したくて今までで一番一生懸命勉強した!

この問題。教えてもらった問題なのに、出題の仕方が違っていたのでその場では解けなかった。

だけど、家で見直したら解けた。

折角教えてもらった問題なのに、もっといい点数取れるはずだったのに、解けなかったのが悔しかった。

と泣きながら説明してくれました。

 

私がいてても話しずらそうでしたので、私は少し離れた場所から眺めていたのですが・・・

聞いてて涙をこらえるのが必死でした。

 

ウチムラの表情はとてもうれしそうに見えました。生徒を見つめて彼女なりに一生懸命何か伝えようとしていました。

大事なのは努力したことだよ。そんな話が聞こえました。

私はちょっと蚊帳の外(笑)

 

少し落ち着いたのかな?私も輪の中に入れてもらいました。

終わったテストの見直しを今までそんなに一生懸命したことなかったやろ?

後で解きなおしして解けるはずの問題だった!って気付いてそんなに悔しい思いした事もなかったやろ?

 

人生、努力したって必ずその時に成果が出るとは限らない。だけど一生懸命頑張ったという事が今は一番大事だと思うよ。

仮に今回満点とって、やった~!というのも素晴らしいけれど、中々そううまくはいかない。

思うような結果が出なかった。悔しい思いをした。涙した。

だけど腐らずに、必死で見直して・・・次こそは!!

その経験が○○にとって一番の成長になったんちゃうかな。

先生はそのことの方がうれしいよ。

ちなみにもう一人の生徒も昨日却ってきたテストすべてが平均点以上の跳ね上がりでした。

 

最初、その生徒が無理~と言っていた時、平均点とか全く見えなかったと思います。

最初は全く理解出来ていなかったですしね。

きっかけがあって、スイッチが入って努力し、自然に目線が上がる。

冷静に見たら平均点以上!スタートから考えると立派な着地です。

ですがもうそんなレベルじゃ満足できない。自然に目線が上がっている事に本人も気付いていない。

そしてよもやの悔し涙。

このギャップが成長です。

 

生徒が帰った後のウチムラの嬉しそうな顔。

何かふとしたことが、その後の人生の転機になったという事があるとすると

あの時間はその生徒にとって、ウチムラにとってちょっとした転機になったんじゃないでしょうか?

少なくとも彼女にとって一生忘れられない時間になったんじゃないかなあ?

私にとっても忘れられない経験でした。